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つぼ。
2006.09.01 |Category …のうがく。
明日、断水です。
うちだけ。
貯水タンクが破裂寸前なんだとか(ぉぃ
朝から夕方までなので、なんとかお風呂には入れそうです!
うっひょー♪
さて。
本日はXデーなワケで。
腹が立つので全く違ったネタ、いきまーす☆
うちだけ。
貯水タンクが破裂寸前なんだとか(ぉぃ
朝から夕方までなので、なんとかお風呂には入れそうです!
うっひょー♪
さて。
本日はXデーなワケで。
腹が立つので全く違ったネタ、いきまーす☆
▽ツボへの入り口?
美の壷という番組をご存知でしょうか。
NHKでやってる美術番組です。
今回は「能面」についてでしたので、ばっちりDVD録画までしときました☆
能楽師にとって、能面は魂のように扱うべきものとされています。
鏡の間にて面をつける際、面に向かって一礼するのは、その役柄になりきる為の大切な儀式のようなものです。
ちなみに、面をつける事を「面をいただく」と言います。
そもそものルーツは、中国から渡ってきました散楽なる芸能です。
雅楽に対しての民間の舞楽ですが、唐の時代に滑稽物真似等に音楽を伴った雑多な芸能を指します。
奈良時代に日本に輸入され、平安時代には訛って猿楽とも呼ばれ、大衆娯楽として根付きました。
これを演じる際、神に扮する為に面を使用しましたが、これが後に能面へと発展していきます。
面として最初に誕生したのが、翁。

続いて鬼といった、人間を超越した面が次々と生まれます。
猿楽は、世阿弥によって能楽へと発展します。
世阿弥は日本の古典を題材に人間の喜怒哀楽を表現する内容のものを多く遺しましたが、女性がよく登場します。
よって、このあたりで女性の表情を表す多様な女面が生まれました。
一般的なものは小面でしょうか。

孫次郎は、金剛孫次郎が亡き妻の面影を写したとされるものです(別称をヲモカゲ)

般若は有名ですが、意外と女性だとは知られていませんね。嫉妬・怒り・恨みの中にも悲しみが込められているそうです。

魂の宿るとされる能面を能楽師がつけ、舞う事で、それはただの演じる為の道具でも美術品でもなく。
一人の女の表情が生まれます。
無表情な様を、よく「能面のような表情」と言いますよね?
でも実際の能面は、角度によって様々に表情を変化させます。
※以下は小面を想像しながらお読みくださいまし。
やや下に傾けると、哀しみの表情を見せ
やや上に傾けると、喜びの表情を見せます。
遠くを仰ぎ見るようにすれば、晴れ晴れとした表情になりますし
やや下を向いた状態で手の所作が加われば泣いているようにも見えます。
能面の表情のポイントはもちろん目ですが、まぶたや口元も重要です。
上まぶたが下まぶたよりも手前に突き出したようになってますが、これにより
正面から見ると前を見ているように見え
下へ傾けると視線も下へ向いてるように
上へ傾けるとにこやかに笑っているように見えます。
口元は、下唇がやや突き出していますがこれにより
下へ傾けると口が少し閉じたように見え
上へ傾けると口元が微笑んでいるように見えます。
また、能面の色にも特徴があります。
遠目には白一色に見えますが、近くで見ると微かな黒ずみがあります。
これは、日本画の顔料で付けられる古色(こしょく)という色です。
面打ち師曰く、
古色とは時代を経たものを真似する為でなく、能面の奥深さを表現する為の色と。
古色によって面に陰影が生まれ、一層表情が際立ちます。
夢と現、この世とあの世を見事に表現する能面。
木製の、当然動く事のないものが様々な技によって命が吹き込まれ、舞台上ではその人物の生き様が現れます。
そんなに大きなものではありませんが(大方の能楽師の顔からはみ出てるしね)、これがなければ能楽ではない。
そう言っても間違いではないでしょう。
見た目が恐いってだけではないのです(何
案外能面についてを調べる機会がなかったので、個人的には嬉しい番組でした。
ツボとして、幾つかのポイントに分けて解説されてるんですが、今回は
壱のツボ 能面に魂を見よ
弐のツボ 無限の表情を味わえ
参のツボ 古色は夢幻の味わい
でした。
能面にも深い歴史があったんですね。この技に行き着くまでにどのくらいの年月を費やしたんでしょうか。
伊達に600年も続いてませんね!
【参考】
能面 長澤重春能面集
NHKでやってる美術番組です。
今回は「能面」についてでしたので、ばっちりDVD録画までしときました☆
能楽師にとって、能面は魂のように扱うべきものとされています。
鏡の間にて面をつける際、面に向かって一礼するのは、その役柄になりきる為の大切な儀式のようなものです。
ちなみに、面をつける事を「面をいただく」と言います。
そもそものルーツは、中国から渡ってきました散楽なる芸能です。
雅楽に対しての民間の舞楽ですが、唐の時代に滑稽物真似等に音楽を伴った雑多な芸能を指します。
奈良時代に日本に輸入され、平安時代には訛って猿楽とも呼ばれ、大衆娯楽として根付きました。
これを演じる際、神に扮する為に面を使用しましたが、これが後に能面へと発展していきます。
面として最初に誕生したのが、翁。
続いて鬼といった、人間を超越した面が次々と生まれます。
猿楽は、世阿弥によって能楽へと発展します。
世阿弥は日本の古典を題材に人間の喜怒哀楽を表現する内容のものを多く遺しましたが、女性がよく登場します。
よって、このあたりで女性の表情を表す多様な女面が生まれました。
一般的なものは小面でしょうか。
孫次郎は、金剛孫次郎が亡き妻の面影を写したとされるものです(別称をヲモカゲ)
般若は有名ですが、意外と女性だとは知られていませんね。嫉妬・怒り・恨みの中にも悲しみが込められているそうです。
魂の宿るとされる能面を能楽師がつけ、舞う事で、それはただの演じる為の道具でも美術品でもなく。
一人の女の表情が生まれます。
無表情な様を、よく「能面のような表情」と言いますよね?
でも実際の能面は、角度によって様々に表情を変化させます。
※以下は小面を想像しながらお読みくださいまし。
やや下に傾けると、哀しみの表情を見せ
やや上に傾けると、喜びの表情を見せます。
遠くを仰ぎ見るようにすれば、晴れ晴れとした表情になりますし
やや下を向いた状態で手の所作が加われば泣いているようにも見えます。
能面の表情のポイントはもちろん目ですが、まぶたや口元も重要です。
上まぶたが下まぶたよりも手前に突き出したようになってますが、これにより
正面から見ると前を見ているように見え
下へ傾けると視線も下へ向いてるように
上へ傾けるとにこやかに笑っているように見えます。
口元は、下唇がやや突き出していますがこれにより
下へ傾けると口が少し閉じたように見え
上へ傾けると口元が微笑んでいるように見えます。
また、能面の色にも特徴があります。
遠目には白一色に見えますが、近くで見ると微かな黒ずみがあります。
これは、日本画の顔料で付けられる古色(こしょく)という色です。
面打ち師曰く、
古色とは時代を経たものを真似する為でなく、能面の奥深さを表現する為の色と。
古色によって面に陰影が生まれ、一層表情が際立ちます。
夢と現、この世とあの世を見事に表現する能面。
木製の、当然動く事のないものが様々な技によって命が吹き込まれ、舞台上ではその人物の生き様が現れます。
そんなに大きなものではありませんが(大方の能楽師の顔からはみ出てるしね)、これがなければ能楽ではない。
そう言っても間違いではないでしょう。
見た目が恐いってだけではないのです(何
案外能面についてを調べる機会がなかったので、個人的には嬉しい番組でした。
ツボとして、幾つかのポイントに分けて解説されてるんですが、今回は
壱のツボ 能面に魂を見よ
弐のツボ 無限の表情を味わえ
参のツボ 古色は夢幻の味わい
でした。
能面にも深い歴史があったんですね。この技に行き着くまでにどのくらいの年月を費やしたんでしょうか。
伊達に600年も続いてませんね!
【参考】
能面 長澤重春能面集
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●Thanks Comments
いやん!!
みてない!みてないわっ!!是非みたい!
今度京都来る時もってきてっていったら迷惑かしら(汗 ぜひみたいわ~(大阪のおばちゃん風に
能面いいよね~ 能楽師の命よね~(恍
私は個人的に「孫次郎」「増」「弱法師」「十六」が好きですたい☆ いえ~ぃ!!能楽ラヴーー!
その通り!能楽ラブ♪
持って行くのは問題ないんだけど、DVDデッキでないと再生できんのよ。。。PCでも見れなかったし>_<
今度てんてるちゃんが長期休暇で帰省した時はうちに見に来て!25分くらいやけん!!
能楽触ってなかったら、確かに恐いんだけどね(_ _;)
私はやっぱり小面かな~。同じ小面でも結構表情(雰囲気?年齢が違うようにも見える)違うけど、アレは面打ち師が違うんだろうか??それとも舞い手の技術かなぁ。
あ。
根本的に面が違ったりして^^;(←可能性大
この記事の最後に添付してるHPには結構な数の能面の写真があるけん、時間がある時にでもまた見てみてね☆
今度てんてるちゃんが長期休暇で帰省した時はうちに見に来て!25分くらいやけん!!
能楽触ってなかったら、確かに恐いんだけどね(_ _;)
私はやっぱり小面かな~。同じ小面でも結構表情(雰囲気?年齢が違うようにも見える)違うけど、アレは面打ち師が違うんだろうか??それとも舞い手の技術かなぁ。
あ。
根本的に面が違ったりして^^;(←可能性大
この記事の最後に添付してるHPには結構な数の能面の写真があるけん、時間がある時にでもまた見てみてね☆
無題
( ・∀・)つ〃∩ へぇ~へぇ~へぇ~へぇ~へぇ~
すごく勉強になりました。
私の腕では、こんな表情は作れないんだろうなぁ。
あ、でもウチのボーマが慰めてくれているように見える。
気のせいかな?
5へぇ戴きました~(笑
造顔作家の血が騒ぎましたか?
能楽を発展させた人々にとって、面は小道具の1つであって、でもただの「道具」でもなかったという事でしょうか。
日本にも素晴らしいものがあったんです。改めて感動です。
ひげなしさま宅のボーマ、彼も無表情ではありませんね。
ほら、今日もひげなしさまの背後で何かを語ってらっしゃいますよw
能楽を発展させた人々にとって、面は小道具の1つであって、でもただの「道具」でもなかったという事でしょうか。
日本にも素晴らしいものがあったんです。改めて感動です。
ひげなしさま宅のボーマ、彼も無表情ではありませんね。
ほら、今日もひげなしさまの背後で何かを語ってらっしゃいますよw
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