忍者ブログ
NinjaToolsAdminWriteRes

趣味の小部屋

こちらは麗の趣味丸出しブログでございます☆ 足跡を残してくださると小躍りして喜びますので、お願い致します(*^_^*)

HOME ≫ Entry no.62 「追加。」 ≫ [69] [68] [67] [66] [65] [62] [64] [61] [60] [59] [58]

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


追加。

前回の「陰陽師と能楽と日本神話と。」より
せっかくなので、きちんとできなかった神様の紹介をします。



今回は見事に文字だけです。
読みづらい事間違いなし!!(爆


心してお読みくださいι


▽つづきはこちら



天鈿女命


天鈿女命は、天の岩戸に隠れた天照大神を外に誘い出す為に熱狂的な踊りを披露したことから、日本の芸能にルーツとされる女神です。
天鈿女命の踊りは、神前で舞を奉じる神楽の始まりとされています。
神楽の語源は「神座(かみくら)」(神が宿る場)であるといわれ、神を招き、降臨してきた神を歓迎し祝福する為に、神座において踊りを捧げる事を意味します。同時に、神楽には神の心を楽しませ和らげる「神遊び」という意味も含まれています。そこから派生して日本の様々な芸能が生まれたと考えられ、この神が日本の芸能の祖神とされているのです。

また、『日本書紀』に「巧みに俳優(わざおぎ)をなし」と記されている事から、俳優のルーツとも言われています。「わざ」とは神のわざ(所作・行為・技)の事で、簡単に言えば神が乗り移ったような振る舞いを指します。
その振る舞いには、天鈿女命が卑猥な演技で神々を笑わせたように、古くから道化、滑稽というものがその中心的な要素として含まれていたようです。「おぎ」は招くという意味です。つまり「俳優」とは、神霊を招いて面白おかしく振る舞いを演じて、なぐさめ、楽しませることをいうのです。


岩戸の前で神懸り的な踊りをした天鈿女命。
これは、シャーマン(巫女)が恍惚状態になり神と交信する様子を映したものと考えられます。

天鈿女命は後に瓊瓊杵尊(ニニギノミコト・天照大神の孫)の天降りに随行、その時に出会った猿田彦命(サルタヒコノミコト)と結婚します。天鈿女命は猿田彦命の名を取って猿女君(サルメノキミ)を名乗り、猿女氏の祖神となりました。

「猿女君」とは、宮廷祭祀において神楽を舞う事を務めとする神祇官の役職名です。猿は「戯曲」などと使う「戯る(さる)」に通じ、猿女という呼び名は、特に宮廷に祭祀の時に滑稽な俳優を演ずる集団に付けられたものだそうです。







天手力男命


「天上界で最も手の力が強い男」という名前を持つ天手力男命は、天の岩戸の扉を開けて天照大神の手を引いて導き出し、この世に太陽の光を復活させる為に活躍した神です。
力の神としての基本的な性格は、人間の肉体の筋力に宿る霊の神格化。この神様は一般にスポーツの守護神としても信仰を集めています。

天手力男命も、天孫降臨(瓊瓊杵尊の天降り)に諸神とともに随伴して地上に降りました。
天の岩戸の扉を開けた天手力男命は、その扉をエイッとばかりに放り投げると、物凄い地響きをたてて地上に落下して戸隠山になりました。そこで、ここは自分が住む所だと決め、天孫降臨に随伴して九州に降り、後に戸隠にやって来て定住しました。

また、立山雄山頂上に鎮座する峰本社の本尊は、阿弥陀如来と不動明王であり、またの姿(垂迹した姿)がそれぞれイザナミノミコトと天手力男命であるとされています。(『和漢三才図会』)
立山は神の住む山と信じられてきた山で、そこには立山権現とも呼ばれる雄山神社が祀られています。同様に戸隠神社もやはり山岳信仰に発する神社で、中世以降の修験の道場だった所です。

この事から、天手力男命が山岳信仰の発する、所謂霊山と呼ばれる特殊な場所と深く関係する性格を持っている事が分かります。

日本には、古くから山中他界(山は別の世界)の観念があり、後に仏教の地獄思想が結び付き、平安時代以降の山岳信仰が形成されます。その中で人々に霊山として神聖視されてきた山岳は、地獄と浄土の境、つまり異界との境界領域ともいえるミステリーゾーンと考えられてました。
本来、神霊の宿る場所であり、しかも異界とこの世の間の出入り口といえば天手力男命が怪力によって引き開けた天の岩戸を思い浮かべる事は簡単です。よって、この神は異界との境界にあって、この世に幸福の光をもたらす働きをする神様であると考えることもできます。

剛力のイメージを持つ天手力男命は、昔から庶民に人気があり、日本各地に伝わる神楽の中にこの神の姿を見る事ができます。







スサノオノミコト


素盞鳴尊。
別称:健速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)、牛頭天王。


八岐大蛇(やまたのおろち)退治で有名で、全国の八坂・津島・氷川と名のつく神社の祭神として祀られている神様です。
神話の伝える素盞鳴尊の姿は複雑で、乱暴者になったり英雄になったりと多重人格的な性格を持っています。

素盞鳴尊は最初、高天原の秩序を破壊する乱暴者として登場し、世の中の「悪しきものの元祖」という悪名を与えられています。父神・イザナギから海原(地上空間)の支配を命じられましたが、それを放棄し、母神イザナミが恋しいと泣き叫び、そのあまりの激しさに地上の樹木を枯らし、川も海もことごとく干上がらせ、世に悪神をはびこらせ、災いを招いてしまった。その為イザナギの怒りをかい、地上から追放されてしまいます。

素盞鳴尊の悪行は続き、高天原へ昇って天照大神の地位を脅かします。一時は和解したものの、再び悪行を重ね、それをおそれた天照大神は天の岩戸に隠れてしまいます。その結果、怒った高天原の神々により罪の償いのしるしに髭と手足の爪を切られ、高天原から追放されます。

高天原を追放された素盞鳴尊は出雲へ降り、それまでの乱暴者から英雄へと変化します。そのきっかけが八岐大蛇退治です。この時助けた稲田姫命(いなだひめのみこと)を妻とします。
八岐大蛇は、農耕と深く関わりのある山や水など自然の精霊の象徴で、一方の稲田姫命はその名の通り稲田を象徴する穀霊です。素盞鳴尊が大蛇(水神)を退治するという話は、水を制御して稲の無事な稔りをもたらすという事を表しています。故に、素盞鳴尊は出雲において穀物の豊穣を司る農業神と考えられています。

牛頭天王とは、インドの祇園精舎の守護神、または新羅の牛頭山の神ともいわれる疫病除けの神様です。素盞鳴尊と牛頭天王は古くから同一視されてきました。大変な荒神という点が共通した事が、両者を結び付けた要因でしょう。
また、神話の中でも、高天原を追放される時に髭や爪を切られましたが、これは穢れを落とす禊祓い(みそぎばらい)と同様の意味を持つ一種の悪霊祓いの儀式であると考えられています。








日本は平安時代から本地垂迹が起こったために、天手力男命や素盞鳴尊のように仏や菩薩の同一視される神も多い。
長い間それで来たとはいえ、変な感じ。

もともと宗教なんて、その国の政治や社会事情から成るものだから
例え似たような性格を持った神同士でも結び付けるのはどうかと。。。

いろんな事情があったにせよ、日本人って昔から宗教心が他国とは違うんでしょうかね??



まぁ、私の戯言は置いといて。



神話の類を真剣に読む機会がなかったのと
能楽で親しんだ神様だったのとで、私個人は面白かったのですが。

読むのが大変よね、コレι

すんませんorz
文才がほすぃです。。。




これまた余談ですが、


〈猿は「戯曲」などと使う「戯る(さる)」に通じ〉
という事は、「猿楽」とかはこのあたりからきてるのかしら??

なーんて思ってみたり。
さて、どうなんでしょうね?(調べろよι


暇と気力があれば、また調べてみます~






長々とお付き合いありがとうございました










【参考】
・『「日本の神様」がよく分かる本
    ~八百万神の起源・性格からご利益までを完全ガイド~』 PHP文庫

・広辞苑  
PR

●Thanks Comments

ほほー

麗さんたらこれまたいっぱい調べましたねぇ

そういえば神仏習合とかは朝廷が全国統一するために仏教利用したからじゃなかったっけー???
うーん、手塚治虫の『火の鳥』の記憶の方が強いからかはっきりしたことは言えんので鵜呑みにしちゃいかんよ

神話もいろいろありますから
なんせ神様「八百万」ですからなー

井沢元彦という学者さんは日本人はみんな「言霊教」信者だと言っておったよ。
これもまた賛否両論だろうけどね。

From 【のん】2006.07.30 03:21編集

のんちゃん~

調べたっていってもほとんど本からですけん^^;

そうよー、結局政治が絡んでんのよ。『火の鳥』か、あんまり読んでないけどそんな事まで書いてんだ!!どんな感じで書かれてんだろ。。。機会はあったら読んでみよっと。

日本の神様多すぎ!
まぁ、物にはすべて神様が宿ってるんだよって事なんだけどね。昔の人は物を大事にしてたのにね。。。

「言霊教」・・・って何??

From 【麗】2006.07.30 17:29編集

●この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
E-mail
URL
コメント
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
パスワード ※投稿者編集用
秘密? ※チェックすると管理人にしか見えません

●この記事へのトラックバック

TrackbackURL:

≪ しまなみ海道薪能。 |PageTop| 代車がうちにやってきた。 ≫

カレンダー ▽

プロフィール ▽



※ 忍者ブログ ※ [PR]
 ※
Writer 【麗】  Design by NUI.T  Powered by NinjaBlog