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続・陰陽師と能楽と日本神話と。
2006.07.27 |Category …のうがく。
前回の反省。
「陰陽師Ⅱ」と天照大神と「天の岩戸」について簡単にしか紹介できませんで。。。
しかも能楽出てないぢゃん(_ _;)
画像もupしようと思ったら
デジカメの画像は表示困難だし_| ̄|〇
(´∀`;)

腑甲斐なや・・・!!
あ、そうそう。
八百万の神々
細かくて少し見にくいけど、詳しく神様が載ってるので。
よければ参考に。。。
き、気を取り直して、2人の神様を取り上げます!ι
以下、長くなるのとマニアック化してますんで(笑
よ、ようやく能楽ネタがっ!!

▽続・陰陽師と能楽と日本神話と。つづきます。
天の岩戸の前に集まった大勢の神々の前で、伏せた空桶の上に立った天鈿女命は、激しく桶を踏み鳴らし、次第に熱狂のボルテージを上げ、やがて全裸になって踊りました。
すると神々は大きな笑いと歓声を上げ、あたりは大変楽しく賑やかな雰囲気で満ちました。
その騒ぎが気になった天照大神が外を覗くと、そこを扉の脇に控えていた力の神・アメノタヂカラオノミコトが手を引いて外に導きました。こうして世界に太陽の光が戻りました。
アメノウズメノミコトとは?
天鈿女命。
別称:天宇受売命。
天鈿女命は、天の岩戸に隠れた天照大神を外に誘い出す為に熱狂的な踊りを披露したことから、日本の芸能にルーツとされる女神で、また、天鈿女命の踊りは神前で舞を奉じる神楽の始まりとされています。
この「天の岩戸」で、神懸り的な踊りをした天鈿女命。
これは、シャーマン(巫女)が恍惚状態になり神と交信する様子を映したものと考えられます。
アメノタヂカラオノミコトとは?
天手力男命。
別称:天手力雄命、手力雄命。
「天上界で最も手の力が強い男」という名前を持つ天手力男命は、天の岩戸の扉を開けて天照大神の手を引いて導き出し、この世に太陽の光を復活させる為に活躍した神です。
日本には古くから山岳信仰があるが、天手力男命もこれに深く関係する性格を持っており、山岳(=地獄と浄土の境、つまり異界との境界領域)にあってこの世に幸福の光をもたらす働きをする神様であるとも考えられるようです。
大分ハショリましたねι
この2神に関してはまた別の記事として載せます。
書いててとんでもなく長かったモンで(_ _;)
とにかく、「天の岩戸」には、この3人の神様が絡んでくるワケです。
さて。
何故「天の岩戸」と3神を取り上げたか。
ふふっ

能楽ネタが書きたかったからです(≧∀≦)

「陰陽師Ⅱ」見て(正確には野村萬斎=狂言師)、「天の岩戸」が出たらねぇ。。。!!
私たちの卒業回生時の能は
絵馬
という演目でした。
さて、「絵馬」とは??
淳仁帝の勅使が伊勢の内宮外宮への献上品を携えて斎宮に着くと、節分の絵馬を掛ける日で、その夜見物に赴く。老翁と嫗(おうな)が勅使に絵馬掛けのいわれを教え、掛ける絵馬について当初は争うが、万人の為に雨露の恵みを受ける黒の絵馬と陽の恵みを受ける白の絵馬の双方を掛ける事になる。二人は「かける」の語をちりばめた謡物を謡い、実は伊勢の二柱の神だと明かして失せる。
やがて天照大神・天鈿女命・天手力男命の三神が現れ、それぞれ〈中之舞〉〈神楽〉〈急之舞〉を舞って、天の岩戸の神話を再現して見せ、天下泰平を祝福する。
ん~、懐かしいわ


分かりにくい箇所があると思うので、いくつか簡単に補足します。
淳仁帝 :じゅんにんてい。奈良時代後期の天皇。在位758~764
勅使 :勅旨(天皇の意思)を伝達する為に派遣される特使。
斎宮 :伊勢神宮に奉仕した皇女の居場所。
老翁・嫗:おじいちゃん・おばあちゃん。
中之舞 :ちゅうのまい。主に現在身の女性や遊狂僧が舞うが、基本的に序之舞と急之舞の中間位の舞。太鼓入りは、天仙や動植物の精の舞。
神楽 :女体の神の遊興的な舞。神前で巫女が舞う事もある。幣(ぬ さ)を持って舞う。
急之舞 :きゅうのまい。鬼の化身や神が舞う急調の激しい舞。
ついでに。
序破急。
じょはきゅう。一日の演能全体、一曲の構成、一足一句の運びまで支配している能の構成・演出の根本理念。雅楽から取り入れられた。
序は導入部で、のびやかにゆったりした素朴さがある。
破は展開部で、主要部分として表現を細かにする。
急は終結部で、変化をきわめ、さらさらと運んで結末とする。
表現の性格及びテンポの加速度的移行を意味する語。
能楽「絵馬」ですが、私たちは半能といって
前半部分をほとんどカットして、後半のみ行う形式で行いました。
人数も足りなかったしね^^;
私たちは観世流と呼ばれる流派でして。
能楽のシテ方には5流ありますが
今回は省きます(;・д・)>"
↑天照大神
天照大神が後半の主役。
本鬘(ほんかずら・本物の髪のかつら)なんですよ~☆
天照大神と天手力男命は裾を振って腕に巻きつける所作があったので、
2人はバスタオルを腕に括りつけて練習してました。
長さと重さがちょうど良いんだって!
すんません、画像ちいさい。。。ι
何となく感じてください>_<
↑天鈿女命
コレ、一応私です^^;
右手に持ってるのが幣(ぬさ)ですけん。
裸ぢゃないですさすがに(爆
いや見たくないから!!!ι
後ろに見える黒い箱のような物が天の岩戸に見立てた作り物です。
↑天手力男命
右手に榊(さかき)を持ってます。
練習の時は彼女がわざわざ榊(作り物)買ってきてやってました。
そして師匠練習のとき、先生が振ったら一部飛んでったね。。。(笑
ごめん!!
あれまぢで面白かったから!!
あー、思い出し笑いしちゃったよw
通常、というか今もって能楽師は男性メインですが
学生という事もあって3人とも女性です♪
あ、後ろにいらっしゃる紋付袴の男性は


笛・小鼓・大鼓・太鼓・ワキ方・後見・地謡(後列)
何て豪華な

装束、当然この能を舞う時に初めて身に付けましたが
重いのなんのι
ついでに(ついで??)面は息苦しい上に上半分しか見えない!!
冬なのに汗出るし

夏に舞われるプロの能楽師の方々は本当に凄い!
話としては先ほども書いたように、「天の岩戸」の再現。
幕から登場して、まず天照大神が中之舞を舞ったあと、岩戸を模した作り物に入ります。
天照大神を誘い出す為、天鈿女命と天手力男命がそれぞれ岩戸の前で舞いを舞い、天照大神を待ち構えます。
ちらっ
・・・。
改めてこうやって見ると結構面白い構図かも。
中ではずっと正座できつかったろうけど。
私は無理だわ。
つか私だけは床に膝を付く所作はほとんどなかったんよね☆
天照大神が顔を覗かせたら、天手力男命が持っていた榊を投げ捨てて岩戸に手をかけます。
本当は後見に向かって投げるんですが。。。
師匠練習の時に勢いあまって舞台から落ちた事なかったっけ??
何か練習中、普通はピリピリしてるモンなのに
榊ネタで師匠もえらくご機嫌だったよーな^^;
天手力男命に手を引かれ、天照大神が岩戸から出てきます。
世に再び神がり、国土も豊かになったという謡いとともに、天照大神の止め拍子で終了。
たかだか40分の曲だったのに、凄く大変。
でも凄い充実感を味わえました。
本当に良い思いで

私は地元に帰ったので、去年暮れまでやってた鼓のお稽古もそこで途切れてる。
でもあと2人はまだ能と関わってます。
またやりたいなぁ。。。(*´Д`)=з
とりあえず、29日の薪能を楽しみにしよっと♪
写真添付のOKくれたてんてるちゃん、力神ちゃん、ありがとう!!
でも小さくてごめんね


加えて遅くなってごめん>_<
●Thanks Comments
ひゃっほい!
能楽ネタきたーーー!!はぁ~♪能が舞いたいなぁ~!仕舞でなく。
バックの絵がかわててびっくりした!えっ…気付くの遅すぎ?ごめんちゃいです。かっこいいねぇ(惚
やっぱり能楽ネタは良いです!
てんてるちゃん☆
能楽の、しかも内輪ネタやっちゃいました(≧∀≦)
記事書くのにいろんな写真やら参考資料引っ張り出してたら懐かしくなってしもたよ。。。>_<
次の能楽ネタは、明日の薪能ネタでいきますけん☆
背景は最近替えたんよ♪遅くても8月終わったらまた替える予定(笑
むきゃ~!
待ってたばい!能楽ネタ!
懐かしい…♪まだあの榊、持っとるよ(笑)
ピリピリするはずの稽古、けっこう楽しくて、かなり笑えたよね。先生に随分破壊された榊(笑)
あ~!能したいなぁ☆装束つけて☆
「船弁慶キリ」の仕舞から「いかりかづき」(文字化けを恐れて、つい…(笑) の仕舞に変更になった(笑)先生の気分で。かなり親しみがない曲だから、頑張らないと!…「かえって敵をとりこめんと…」
明日はいよいよ…かぁ☆楽しんできて!
長崎のみなと薪能も「船出之習」の小書がついてた♪
また、更新、楽しみにしとるよ♪(*^_^*)
力神ちゃん☆
待たせてごめんね!!最近能楽に触れてなかったもんで。。。(_ _;)
榊は笑えた(笑
先生がウケてたもんね!!ふふんって!!大事に飾ってる?ある意味厄除けの榊やし^^;
「碇潜」になったんや(゜◇゜;)かなり、というか全然馴染みのない曲よね。。。私は明日初めて出合う曲だよ。それを力神ちゃんが舞うんかーと思いながら観てくるけん!!長崎も同じ小書きかな?明日・・・は無理かなι松山着が23時過ぎるらしいけんね。
また能楽ネタ更新するけんねー!!待っててね☆